KO-SHI KAI

講志会

有限会社サンクラール代表・プリンティングディレクター

矢田 幸史KOJI YATA

デザインを見ながら、一番ベストのやり方を組み立てる

効率とかよりも人の想いとかそういうもので、モノづくりをしていきたい

今お仕事で手掛けられていることを教えてください。

はい。印刷物全般を担っています。デザイン会社や企画会社の人達から、こういうものを作りたいという要望を聞き、その要望を形に提案し製造するという仕事をしています。
自分のポジションは、プリンティングディレクターです。一つのものを作るのにも、いろいろな方法や機械があるので、デザインを見ながら一番ベストなやり方を組み立て、安全に納品まで工程を管理するということを今やってます。

きっかけは、父親が印刷会社を立ち上げ、下請け専門の印刷会社として僕も12年くらい印刷機を回してました。もともと父親の代から、仕事を断らないという姿勢でやっていました。短納期であろうが、難しい仕事であろうが。
18歳~30歳まで印刷機を回しながら、この後下請けだけでは、必ず厳しくなるだろうなと思ってまして、30歳から機械から外れ、工程管理や納品を含め、少しづつ営業活動を始めました。
そこでも、ずっと断らず、来た仕事を100%こなすという事をずっとやっていくと、ちょっとよそでは出来ないような難しい仕事や、よそが嫌がる様な仕事のお声がかかる事がどんどん多くなってきました。

そういう仕事をこなしていく中で、いろんな人や協力会社とのつながりが増えていき、そういう関係ややり取りが、どんどん面白く感じ始め、まだやったことない仕事とか、印刷したことない紙とかの案件が来ると、すごく楽しいというか、ドキドキするというか、普通に印刷して、切って納めてだけでは得られない感覚にはまっていき、知らず知らずのうちに、そっちの方向にどんどんどんどん進んで行ってるっていう感じですね。

よそと違う、御社の売りは?

やっぱり平均的な印刷のアベレージの高さと、プリンティングディレクターとしての存在と役割だと思います。
自社機械、自社設備を持つプリンティングディレクターっていうのはそう多くはないだろうと思うんですが、やっぱりディレクションできる人間が、現場を持ってるというのが強みだと思います。
なので、平均的なクオリティの高さ、扱える印刷物と加工の種類の多さ、対応力、そこがうちの最大の売りかなと。
なかなか、何投げても答えてくれるような所ってそうそうないのかな、と思うんです。
人の要望に応え続け、答えを出し続ける、っていうのが一番に思っていることで、こんなんどこで作ったらいいの? とか、いろんなことを思われている人がいる中で、それに100%できないと言わない、というのが、僕が信条として思っていることです。出来ないと言ってしまったらそこで終わるんでね。
出来ないではなくて、それならば、こういうやり方がありますとか、こういうやり方は無理だけど、こういうやり方はどうですか、と。ただこうなりますよ、とか。
メリットデメリットもしっかり伝えて、モノを組み立てていくということを、全力でやっていくっていうことが、僕の仕事としての使命かなと、これからもずっとやっていくことかなと思ってます。

ネットでの印刷との違いは何でしょう?

ネットは効率が全てで、より効率よくモノを作るという世界なので、それはそれでいいと思うんです。
でもそうじゃない仕事っていうのも多々あって、僕らも効率は当然求めなければいけないんですけど、そこに特化しないっていうか、敢えて非効率なことでも、ニーズ・要望があれば全然させてもらう。
逆に人がイヤがるような仕事とか、人が手を出さない仕事とか、そんなところを、きっちりいいもん作って、お客さんに納めて、満足してもらうっていうのが、僕らのやりかただと思います。なかなかネットで発注して、この出来すごいいいわ、ありがとうっていうようなことって早々ないかと思うんで。
僕らの仕事は結構そう言ってもらうことが多くて、効率とかよりも人の想いとかそういうもので、モノづくりをしていきたいなあと、それは今後ずっと続けていければいいな、と思っています。

例えば、人の嫌がるような、とかそれをお願いされる業種さんはどんな方が多いですか?

例えで言うと、ネット印刷は大体カラー印刷がメインになってくるんですけども、僕らが今メインになってくるのは、特色というその色のインキを作って印刷するという仕事がどんどん多くなってきてます。
昔からその仕事はあったんですけども、簡単な仕事がネットの方に移ってるんで、そこらへんの難しい手間のかかる仕事がどんどん増えてきてます。
で、なおかつそれを和紙に刷ってくれないかとか、薄い紙に刷ってくれないかとか特殊紙に刷ってくれないかとか、もっとこんな色でないかとか、もっと深い色でないかとか、そういうニーズはなかなかリスキーですし、技術も必要で、手間もかかるし大体みんな嫌がるんですね。
そこらへんを嫌がらずに、しっかりやっていくと、いうところですね。

そこらへんになると、結構同業の方が多いですね。今までやってくれてた熟練の印刷会社が辞めたとか、閉めたとかで、もうやるところがないっていう話がでて、どっか出来るところないかと探してる中で、サンクラールさんやったら出来るんちゃうかという話を聞き、お話をいただくことがあります。
そんな話は同業の印刷会社さんが多いです。
あとは、デザイナーさん。実際印刷というものを具体的に知らないというか、わからない中でデザインしてる人たち、こういうのがしたいという思いだけが先行していってる場合が多々あるので、そこで、こんなん作りたいんだけれども、みたいな話があって、そこを組み立てていくっていうのも、今僕のメインの仕事になっていってます。

次世代に何を遺したいことと、大切にしている言葉は?

モノづくりのマインドというか、なんか効率とかそういうものだけでなくて、僕らの場合、一点一点手作りっていうワケでもないですけど、本当にそのひと作業ひと作業、手を入れなければできないこととかって言うのも当然ありまして、機械は世の中にたくさんあるんですけど、機械で出来ないことは、今でも手でやってるんです。
で、そういう仕事っていうのは、ずっと遺していきたいというか。ま、面白いもの作りたいんでね。
世の中にないものとかを作っていきたい。それを作ろうと思ったら、世の中にある機械じゃちょっとできないみたいな話になっていくんで。
そういう面白いもの、想いのこもったものを作るという作業もそうですし、その志というか、マインドっていうのもずっと遺していきたいなと思います。
僕はもう、「できないと言わない」というのが、一番仕事する上で一番大事にしていることですが、座右の銘というか、好きな諺は「万里の道も一歩から」っていうのが好きで、一個一個やっていったら、いつかたどり着くやろっていう、そんな感じでやってます。いつも。
言いたいことは、「なんか困ったらとりあえずゆうて」と、どんなことでも絶対答えは出すんで。っていうことですかね。

有限会社サンクラール代表・プリンティングディレクター 矢田 幸史やた こうじ

効率とかよりも人の想いとかそういうもので、モノづくりをしていきたい。

公演の依頼や講師に関するご不明点などございましたら、お気軽にご連絡ください。

この講師について問い合わせる

PAGE TOP